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divergent's blog

ブログは報道機関ではなく、一般人の意見です。鵜呑みにはしないでください。Twitter→@convi193

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楽な授業の代償〜愚者に捧ぐ鎮魂歌〜

学校-ICU 学校-大学 学校

(ICUの方でない場合も、ご自分の大学に読みかえてお読みください。)

 

サークルにアルバイトに、院試に、就職活動。大学生活が忙しくて、授業の勉強をしている時間がないと思うことはありませんか?そういう時は楽な授業を……

いえ、楽な授業をとってはいけません。楽な授業はあなたのためにならないからです。

授業はあなたのためになるものを選んだほうが身のためです。

楽な授業とは

  1. 単位の割には(相対的に)課題が少ない
  2. (絶対的に)少ない課題か、試験一本で決まる
  3. 出席しなくてもいい
  4. 授業中、何もしなくていい


おそらく一般的に楽な授業のポイントは以上の4点だと思います。一個一個幻想を打ち破っていきたいと思います。


単位の割に課題が少ない

単位の割に課題が少ない授業は楽だと思います。そういう授業は授業に出席するだけ出席して、聞き流して、課題1つ提出すればおしまいかもしれません。でも、そういう授業は、最終試験や最終課題に全てが集約されている可能性が高いです。もし評価する要素が出席点と課題1個だけ(50%/50%)であれば、課題の評価で全てが決まるようなものです。病気などの影響で課題が未提出になれば、その時点でE(落単。不合格)確定です。課題が少ないということは、評価してもらえる機会が少なくなるということだということも肝に銘じておく必要があります。(3単位の科目で落とすと痛いというのは、4年生になると実感します。ちなみに、課題の割に単位が少ないものはよほど受けたい場合だけ受けてください。)


少ない課題か、試験一本で決まる

前述の評価してもらえる機会が少ないということからも分かる通り、極めてリスクが高いです。試験一本だからバカでも安心かというとむしろ逆です。試験が難しくて、Eをとる可能性があります*1。そもそも、大学の試験は、試験前の努力でどうにかなる問題ではありません。大学の試験は先生の講義への理解を問うものであり、努力の質や量よりも、理解力が求められます。高校までのように、分かりやすいドリルなどは与えられません。頑張る対象があるのは、計算があるものぐらいです。


出席しなくてもいい

出席しなくていい授業(出席点が評価に含まれない授業)は、課題や試験を通じて実質的に出席を求めるものであると言っても過言ではありません。前述の通り、試験には理解力が求められます。課題に関しても同様に、理解力が問われるものがあります。授業に出て直接先生のメッセージを受け取らなければ、理解などできるはずがありません。出席した友達に聞けばいいかといえば、違います。それは先生の言葉ではなく、友達の言葉だからです。こうした授業にはなるべく欠席しないようにしましょう。


授業中、何もしなくていい

プレゼンのある授業は先生の話が少なくて楽だし、楽しいかもしれません。でも、実際には楽とは限りません。トップバッターは他のチームの教訓を参考にできないため、配慮を受ける場合もありますが、それ以外のチームは他のチームの教訓を受けてより完全に近いプレゼンをしなければなりません。それに、他のチームのプレゼンを理解し、質問することはあなたの力になります。喋っているチームの役にも立ちます。人前でしゃべるのは苦手だなと思ったら、コメントシート*2がある場合があります。つまり、プレゼンは暇な時間ではなく、対話の時間です。


楽な授業のデメリット/メリット

これで誤解が解けたでしょうか?とは言っても、こんな薄っぺらい論破では納得がいかないと思うので、さらに楽な授業のいいところ悪いところを書いていきたいと思います。

デメリット

面白くない/知的な刺激を受けない

楽な授業は、面白くないし、あなたの脳や心が知的刺激を受けないと思います。たしかに、大学生の本分は遊びで、授業なんて二の次だと思う人もいるかもしれません。でも、どうせ授業の時間を潰すなら、ちょっと難しいけど面白い授業を受けませんか?新たな知見が開けて、新しい遊びが見つかるかもしれませんよ。


あなたの知的蓄積物とならない

「この内容は高校の授業や前にとった授業と被ってるから楽」というケースもあるかもしれませんが、それはあなたの新しい知識になりません。それならテキストを読み直した方があなたのためになるでしょう。もしかしたら、知っている分野だから単位をとりやすいということもあるかもしれません。でも、そればかりを繰り返していては、あなたの視界は広がりません。それに、難しい授業を避けていると、卒業研究でボロが出ます。あなたのアーギュメント(議論)が幼稚になってしまうからです。社会に出ても、この人バカなんだなとか思われかねません。


課題の費用対効果(コストパフォーマンス)が悪い

簡単で楽しい課題があれば、それに越したことはありません。でも、努力するからこそ良いレポートやプレゼンが出来上がるのであって、手抜きした課題には、良い点はつきません。努力しなくても提出すればAがつくのであれば、それはあなたにとって何の効果ももたらさないと思います。やるだけ時間の無駄です。ちなみに、ICUは剽窃に厳しいので、コピペや無断転載をすれば、あなたに厳しい処分が下ります。他の大学でもそうだと願っています。


メリット

楽に卒業要件が埋まる

進路選択に時間をかけたい場合、早めに卒業要件を満たしたいですよね?早くから楽な授業をとって、早めに卒業要件を満たしてしまうのも一つの手です。でも、それで本当に社会に必要とされる人材や大学院に進学する優れた学士になれるのでしょうか?早く授業を終わらせたところで、あなたの人材として、学者としての質が低ければ、就職活動や院試が長引くと思いますよ。難しい科目をとることで、自分を鍛えることも重要だと思います。


時間が自由に使える

大学生なんだから、バイトとか旅行とかサークルとか色々やりたいと思うかもしれません。そのためには、時間が必要です。同時進行が苦手だから楽な授業を手放せないという人もいるかもしれません。じゃあ、予習や課題の少ない楽な授業をずっと受けていればいいのかといえば、それは違うと思います。難しい授業を受けることでキャパシティを増やしていくことも大切です。それに、同時進行が苦手だから受ける授業を減らしたり楽な授業だけとろうとすると、後で沢山受けることになったり、後で難しい授業ばかりとることになります。


精神的な負担が和らぐ

難しい授業ばかり受けていたら精神的にまいってしまいます。楽な授業を受けることも大切です。特にELA期間中は、300番台*3の専門科目を受けることは難しいと思います。300番台の科目の中には、ゼミ形式のものがあり、ELAと並行するのはほぼ無理です。

でも、楽な授業をとりすぎると、後でその負担が増えたときに困ると思います。例えば、自然科学系メジャー(と経済学メジャー)は単位の出ない演習授業があります*4。メジャー選択要件がないメジャーの場合、重要な分野が幅広いためにどれが必要な基礎科目か特定しがたいからというパターンもあるようです。2単位の科目が多くて、課題や試験の総数が増えてしまうというメジャーもあります。該当のメジャーを選ぶ場合、これらの負担を避けては通れません。


じゃあ、どうメジャーを選べばいいの?

私の場合は、ジェネード*5を受けてやっぱり興味を持ったという科目があったので、その科目のメジャー選択要件のファンデを受けました。もちろん、他に比べて過酷なメジャーだったり、ダブルメジャーに向かないメジャーがあったりするので、周りの先輩やIBS*6に相談しましょう。教職や学芸員課程は受けていないので私はよくわかりません。ごめんなさい。一つ言えることは、選択肢はひとつでも多いほうがいいです。

 

*1:ファンデ(Foundation/基礎科目)の場合は、C以上をとらないとメジャー選択要件にかすりもしません。

*2:他大学でいう出席カード。ICUでは、A5の紙に名前と学籍番号とその授業の感想や質問を書いて出席をとる場合がある。ゲストスピーカーが来る場合はA4の時もある。

*3:100番台は基礎科目で、多くがメジャー選択要件になっています。200番台は特定の分野にフォーカスしたものが多く、300番台は発展的な内容が多いです。ジェネードはこれらとは別で、たくさんとってもElectives(エレクティブス/選択科目)として処理されるだけで、メジャーの単位などに換算することはできません。メジャーやマイナーにした学問の200〜300番台の科目はエリアメジャーとして処理され、それ以外はエレクティブスになります。

*4:他のメジャーでも、フィールドワークと称して休日に遠出するケースがあります。その場合は、シラバスに記載されると思います。

*5:General Education/一般教育科目のこと。本来は、その科目を専攻する気のない一般人向け。

*6:ICU Brothers and Sisters。アカデミックプランニングセンターの元で、履修の相談員をしている学生。

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