気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

ファッションリア充のすゝめ

 

この記事は、実体験を脈絡もなく綴っただけですので、よほど暇で、鬱々しい気持ちに浸りたい気分じゃない限り、読まないでください。

 

 

 

 

 

私は大学生活中、ファッションリア充を演じていました。確かに(サブカル系)サークルに所属していたし、必修の少人数クラス*1で強制的に友人を作らされ、女性とも会話していました*2。でも、根はコミュニケーションが苦手でマイナス思考な人間でした。

会話は、好きな特撮作品やアニメの話題にはついていけました。でも、急に洋画や演劇の話になると全くついていけなくて黙り込んでしまいます。多分、コミュニケーションが上手な人は「どんな映画なんですか?」とか訊くのだと思いますが……それと、コンテクストがゼロの状態での好きな作品の紹介はできません。プレゼンが苦手なんです。相手が何を知りたいとか、相手が何を理解していないとか本当にわからないんです。今ブログを書いているのも、潜在的に需要があると思う内容を優先して書いています(新入生が知りたそうなICUの制度の話とか)。自分が言いたいことが優先になってしまっていて、相手のことが考えられないんです。あと、後輩(特に女子)と2人きりになると、事務的な会話しかできません。例えば、「◯◯、来ないね。LINE*3ではもうすぐ着くって言ってるけど」みたいなことしか言えないんです。

撮影やイベントの作業が昼を跨いだ際は、学食で食事もしましたし、遅くまで作業をした際は、ファミレスにも行きました。でも、サブカル的背景のない人とは、盛り上がれないんです。飲み会は行きますが、大人の飲み物は飲みません。大人の飲み物を飲んで酔っ払った自分が他人に嫌われるのが怖いからです。二次会のカラオケも終電前に帰っていて、最後までいたことはほぼありません。もちろん他人の姿煮が唄を歌っていること(=意外性)を注目されることはありますが、他人の歌っている唄は自分の興味あるものにしか興味がありません*4

サークルの合宿にも行きました。合宿という名のリア充行事です。あいつらのハメを外した行為には呆れました。でも、間違っているとか、度を超えているとか言い出せないんです*5。あと、野外炊事をした時に、自分がやると言い出せなかったのも覚えています。

普通の大学の人には通用しない話ですが、英語の少人数クラスのことも話しておきます。少人数クラスでは、女性の方が多くて、グループワーク*6で男性ひとりにさせられることも多かったです。最後の方では慣れてきましたが、最初は本当に何も話せませんでした。夏場はいつも見ている目線に女性の胸の谷間が入ってくるので、変態扱いされそうで怖かったです。今は、最近付き合いが多いという女性に対しては、顔を見て話すことができるようになりました。強制された環境だからできた業であって、普通の大学ではできないと思います。この少人数クラスでも食事や飲み会に行き、宅飲みにも行きました。心を許せる数少ない男性がいるのも、この少人数クラスだと思います。


ファッションリア充は、リア充のコミュニティに所属しつつも、非リアの特徴から抜け出せていない存在です。「私は非リアではない」と言って、リア充のイベントに参加することで、非リアであることを忘れようとします。でも、本質的に非リアからは抜け出せないのが実情です。私のように強制されたコミュニティに参加することは難しくても、自分を強制してコミュニティに所属させることしか救いはない気がします(根本的な救いにはなっていない)。

*1:いつもELAのセクションと呼んでいるもの。

*2:サークルに入ったのはその授業で趣味の話をしたのがきっかけ。

*3:大きく誤解されているかもしれませんが、暖かいコミュニティでは、LINEがなくてもメールで予定とかを伝えて(訊いて)くれます。また、誰かを排除したグループは基本的に誕生日のお祝いのためぐらいにしか使われません。ちなみに、筆者は事務連絡ぐらいでしか使っていませんでした。

*4:「千本桜」って何?って状態でした。本当に。

*5:先輩がいるからとかじゃなくて、最終学年になってもです。

*6:ICUの教室の多くには机付きのパイプ椅子が並べられています。それを囲んでグループワークをします。