読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

divergent's blog

ブログは報道機関ではなく、一般人の意見です。鵜呑みにはしないでください。Twitter→@convi193

スポンサーリンク


セブンパークアリオ柏〜なぜ今更ショッピングモールが必要なのか〜

ゴールデンウィークを前に、千葉県柏市に新たな商業施設・セブンパークアリオ柏がオープンした。柏駅前に(アリオに出店する)TOHOシネマズ柏を宣伝する横断幕があり、気になってはいたのだが、実際のところ、若者の車離れが加速する時代、沼南にショッピングモールを作って意味があるのか疑問に思っていた。柏市には既に、モラージュ柏、ららぽーと柏の葉、イオンモール柏という三大ショッピングモールがあり、買い物に不便しない充足した暮らしができていた。いずれも郊外のショッピングモールだが、シャトルバスや路線バスがあったし、中心街である柏駅周辺でも十分買い物ができた。にも関わらず、今更大型ショッピングモールを作る意味はあるのだろうか?

 

いや、目立ったランドマークがなく、旧柏市ほど開発も進んでいない沼南地区にはショッピングモールが必要である。

 

バラマキではない。必要なインフラだ。

アリオ柏は、柏市南部の住民にとって、利便性の観点から必要なインフラである。一見、他の柏市の他のショッピング施設にもある店舗ばかりで、目新しい店舗は一部に限られているように感じられる。既存のショッピングモールのユーザーにとって、わざわざ毎週買い物に行く距離かといえば、疑問が残る。今まで柏市内のショッピング施設の利便性を享受してきたユーザーとしては、このショッピング施設の必要性を疑わずにはいられないだろう。だが、それは柏市民が誰でも平等に施設を利用できる場合の話である。実際のところ、柏市の大型ショッピングモールは実は北部に集中している。

 

f:id:damehobbyanimelike-913:20160428165637p:plain

(スマートフォンの方は見にくい写真で申し訳ないが、中心地である柏駅周辺には、高島屋ステーションモールがある。同じくつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅前にはららぽーと柏の葉がある。)

そのため、南部の住民は北部の住民に比べて不便な生活を送ってきた。しかし、アリオ柏ができたことにより、生活の利便性が向上する。たしかに、沼南というと柏市の郊外にあるイメージで、中心地から遠い場所にある。だが、柏駅新鎌ヶ谷駅からの路線バスを新たにアリオに停車させ、我孫子駅からも無料でシャトルバスを出すようにした。結果的に、自家用車を持っていない若者や子どもでも、アリオにアクセスできるようになっている。このように、アリオ柏は、柏市南部の利便性を高めるのに必要な施設である。アリオによって、柏市南部がどれほど活気付くかが注目される。

 

周辺地域の再開発

アリオ柏は沼南地区の再開発を行う上での注目すべき拠点である。

ところで、茨城県から柏市に遊びに来るという人は少なくないと思う。しかし、柏の観光スポットといえば、柏駅周辺やららぽーと柏の葉だと思う。その周辺はビルや高層住宅が建ち並び、まるで(地方)都市である。だが、実はその周辺以外はそこまでの発展度合いではない。最近で言えば、柏の葉キャンパス駅前の開発が進むまでは、本当に荒野にららぽーとというオアシスがあるような状態だった*1。アリオ柏も同様で、アリオに着くまでの道には雑木林やなんらかの建設を予定している空き地があった。既存の手賀の杜住宅地の住民の需要を確保しつつも、便利な場所に住みたいという新たな層を周辺に移住させ、新たな需要を作ることがセブンアンドアイの狙いだと思われる。以上のように、現在、周辺地域では再開発が進んでいる模様で、アリオ柏を中心的なインフラとして、柏の葉の後を追えるかが期待される。

 

消費行動の改善

アリオ柏は、柏市民の消費行動の改善を促すのに必要な施設である。アリオ柏には、似たような店舗がひしめき合っているように見える。イトーヨーカドーのファッションのフロアは明らかに他のアパレルショップと競合しているし、アパレルショップ自体も数えるのが億劫になるほどある。ジャンルや扱う商品の種類が異なる店もあるが、それにしても、1つのショッピング施設にアパレルショップだけで60店舗前後あるのは多すぎである。その他、大手コーヒーチェーンが2店舗あり、明らかにコーヒーが飲めそうな店舗が他にも沢山ある。もちろん、セブンイレブンもチェーン全体でコーヒーに力を入れており、アリオ柏に出店している店舗にはイートインスペースがある。このような現状を見ると、「大きすぎる」「税金の無駄遣いだ*2」と思う人もいるかもしれない。だが、こう考えることもできる。役割の重複する店舗が複数あることによって、消費者に賢い選択が求められるようになり、消費行動が改善する。一方で、出店する店舗は勝手に商売をしているわけではなく、アリオ柏にテナント料を支払っている。アリオ柏側も消費者が気持ち良く買い物できるよう、店舗に改善を求めており、店舗側は消費者の声を無視できない。消費者の賢い消費行動によって、店舗が改善し、あるいは退出させられることで、消費者はより良い買い物を楽しむことができるのだ。

 

課題:交通の便

上記の通り、セブンパークアリオ柏は柏市南部の新たなインフラとして期待が集まっている。だが、課題もある。シャトルバスや路線バスがあるとはいえ、主要な駅からあまりにも遠すぎる。そのため、車社会に生活している層に向けた施設となってしまう。にもかかわらず、若年層の需要を狙ったレジャー施設やアパレルショップなどを出店している。アリオ柏のヒットは距離の壁をどう乗り越えていくかにかかっている。

*1:あくまで誇張した表現なのでご容赦願いたい。

*2:セブンアンドアイが勝手に建てているわけではなく、ショッピングモールの建設や周辺の開発にあたり、行政とのやりとりが必要である。

スポンサーリンク