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divergent's blog

ブログは報道機関ではなく、一般人の意見です。鵜呑みにはしないでください。Twitter→@convi193

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スマートフォン向け音楽ゲームアプリの何が良くて何がダメなのか

雑記

スマホ音ゲーの魅力

最近、スマートフォン向け音楽ゲーム原作のアニメが増えてきました。子ども向けでありながら、大人の課金を意識した形態のゲームもあります。スマートフォン向け音楽ゲームは、キャラクターの描かれた「ブロマイド」と呼ばれるカードを駆使して、画面上に出現するアイコンをリズムよくタップするゲームです。


これは、毎回一定の金額をかけてプレイするゲームセンターの音楽ゲームとも、一定の金額をかけてゲームソフト自体を購入する家庭用音楽ゲームとも違います。これらのゲームはスマホ用と違い、ブロマイドが発動する「スキル(能力)」が存在せず、プレイヤーの「腕」が全てを決定します。


しかし、スマホ向けでは、スキルが助けてくれます。中にはミスを無効にするものや、当たり判定を寛大にしてくれるものもあります。ゲーセンのようにあなたを見つめる「プロ」の目もありませんから、より気軽に楽しめるというのがスマホ向けの特徴です。このように、スマホ向け音ゲーには、スマホ向けならではの特徴がいくつかあります。この記事では、よいところ、ダメなところ含めて、スマホ向け音ゲーの特徴を紹介していきます。

 

 

 

スマホ音ゲーのよいところ

基本無料で遊べる

スマホ用の音ゲーは、初期料金は無料のものがほとんどです。興味が湧いたぐらいの段階では、無料で遊ぶことができます。プレイ用の楽曲をダウンロードするのにお金はかかりません。音楽ゲーム自体は無料で楽しめるわけです。こうしたゲームの収入源は、課金とCDやライブなどの音楽コンテンツの購入になります。課金をすると前述のブロマイドの「ガチャ」を引くことができ、課金をすればするほど有利になります。しかし、音楽ゲーム自体にはお金がかからないため、誰でも好きな音楽を好きなレベルで遊べます。


課金をする前は完全無料ですから、ゲームセンターやゲーム機でやる音楽ゲームより断然安いですし、指で押すタッチパネルなので操作感も抜群です。ブロマイドのコレクションを二の次に考えるならば、これより安いゲームは存在しないと思います。高得点・高コンボを出せば、スコア以外のご褒美(報酬)ももらえますから、プレイを続ける動機付けもバッチリです。

 

判定基準が厳しくなりにくい

スマホ用は気軽に遊べるようできているので、判定が厳しくてコンボが繋がらないということがあまりありません。ミスを誘う要素があるとすれば、スマホ側の問題が多いです。アプリ側のバグではないフリーズや、通知にかぶって譜面が見えないなどがあります。ですが、それ以外であれば、少し見逃してしまったとか、押すタイミングが遅かった*1などでしかミスをしません。中級ぐらいであれば、少しぐらいミスしても次頑張ろうと思えるレベルの丁度いい難易度になっています。


もちろん、スマホ側の問題でスムーズにプレイできないのは問題です。ですが、ユーザーが自分で調整する機能をうまく使えば、問題を減らすことができます。例えば、画面の読み込み速度はスマホによって差があるので、ノート(ボタン)出現のタイミングを調整できるゲームもあります。それから、画像ファイルを事前にダウンロードしたり、CGを省略したりすることで読み込みの負担を軽減しようとしているアプリもあるようです。低スペックのスマホやネット環境でも、工夫すれば楽しく遊べるのです。

 

強いスキルがあれば下手でも大丈夫

前述の通り、強いスキルを持つブロマイドが手元にあれば、ゲームが有利になります。ブロマイドの力を一定の割合で強めるものや、スコアを増やすものもあります。自分の担当曲だとそのキャラのブロマイドが強くなるシステムや、作中のユニットでデッキを組むと特別なスキルが発動するシステムがあるゲームもあり、プレイヤーを力強く支えてくれます。


スキルの中でも心強いと感じられるのは、ミスを一定数帳消しにしてくれるスキルと、判定を緩めてくれるスキルです。これらのスキルは、初心者には嬉しい機能で、高得点・高コンボにつなげることができます。音楽ゲームでは、コンボを繋げないと高得点がもらえません。コンボを一定数繋げないとクリアにならないゲームもあります。高難易度の曲でフルコンボをすると無償のゲーム内通貨(後述)がもらえるゲームもあり、コンボを繋げたいのはスマホ音ゲーマーの切実な願いです。始めたばかりの人は、どうにかしてそういう効果のブロマイドを手に入れたいですね。

 

キャラクターゲームの要素が強い

スマホ向け音楽ゲームは、キャラクターゲーム要素が強いです。実際のところ、『オトカドール』や『プリパラ』などの筐体ゲームはすでにキャラクター要素が強いのですが、それ以上です。スマホ用は家で遊べ、プレイ回数が多くなる*2分、キャラクターとのふれあいがより一層多くなります。

 

例えば、「アイカツ!フォトonステージ」(フォトカツ)や「プリパラ プリパズ」では、キャラクターがコンボを褒めてくれます。(フォトカツの場合は、一定コンボ数に達するたびにキャラクターがボイスを発します。) 声の出るゲームでは、カードのレア度に応じて、待機画面などで聞けるボイスが変わるものもあるようです。

 

キャラクターを掘り下げてもらえる

それから、キャラクターごとに個別エピソードがあるものもあります。深夜枠でアニメが放送されるゲームもありますが、そうしたアニメでは描けなかったことも掘り下げてくれます。ゲームによっては音声が省略されたり、流れなかったりするものもありますが、声がないからこそ、ここまでやれるのだと、前向きに考えましょう。最近では、自分がプレイできなかったイベントのエピソードを条件付きで解放してくれるゲームも増えているようですから、期間限定のものを見逃すというリスクも減ってきています*3


キャラクターゲーム要素といえば、ゲームでのキャラクターの利用回数に応じて「親密度」と呼ばれるキャラクターごとのポイントがもらえるゲームもあります。親密度が最大値になると、より高いランクのカードにパワーアップできます。あるいは、プレイの度合いに応じて、個別エピソードが解放されたりします。特定のキャラクターを使えば使うほどよいことがあるゲームもあるというわけです。このように、スマホ向けの音楽ゲームはキャラクターを意識した内容が多いです。

 

ダメなところ

連打ゲーになってしまう

スマホ上では、たくさんのキーを出したり、光の速さで連打したりすることはできません。また、タッチしたときに同時に反応できる数も限られています。そのため、レベルが高くなると、メロディに合わせて連打するゲームになりがちです。つまり、リズムに合わせて、リズムよくボタンを押すゲームではなく、メロディに合わせて、「メロディよく」ボタンを押すゲームになっているのです。歌詞の1文字1文字にボタンが割り振られていて、リズムゲームからはかけ離れています。


キーが多いと、「1つのキーを長押し」だった部分が「2つ・3つのキーを長押し」に変更できるのですが、キーが少ないとそれが難しいです。連打以外にも難しい押し方はあるだろうと思うかもしれませんが、中には、明らかに指の限界に挑戦しているゲームもあります。リズムよくボタンを押すという音ゲーの「腕」はここでは通用しないのです。

 

作業ゲームになってしまう

スマホ音楽ゲームは、ソーシャルゲームの系譜を引いているので、アイテム制のイベント*4のような作業感溢れるゲームがあります。はじめのうちはイベント限定曲をプレイするのが楽しいのですが、だんだん作業としてしか認識できなくなります。それから、確率でブロマイドを貰えるイベント(ドロップイベント)では、運に任せてプレイするしかありません。あるいは、いくつかの曲を連続でプレイして、ボーナス曲をプレイできるメドレーイベントに至っては、時間を多く取るので、手軽さが失われています。こうしたゲームのせいで、音楽ゲームが「音楽ゲームをプレイする作業」に成り下がっているという感は否めません。せっかくソーシャルゲームなのですから、他プレイヤーと協力して難しい課題をクリアするなど、協力型のものが増えてほしいものです。

 

音が出せる環境でしか遊べない

音ゲーは音が命です。RPGパズルゲームなどは音がなくてもプレイできますが、音楽ゲームには音が必要です。イヤホンが持ち込める環境、タッチの音で迷惑をかけない環境でのプレイが必須になります。中には音なしでプレイするという人もいますが、それはまさに作業ゲーと化しているでしょう。スマホ音ゲーはお家で手軽に遊べる一方で、持ち運べるスマホの特性を無駄にしているとも言えます。

 

スキルを気にして好きなキャラで遊べない

スキルが鍵を握るゲームですから、スキルの強いキャラクターで遊んだ方が効率がよいというのが実情です。前述の通り、キャラクターがゲームのうまさを褒めてくれたり、1人のキャラクターでたくさん遊ぶことによって、ストーリーが解放されたりします。しかし、スキルが弱ければ、高得点やフルコンボ*5に繋がらないため、自分の好きなキャラよりも、強いキャラを使ってしまう場合があります。


もちろん、好きなキャラのレアカードをガチャで引き当てるんだという強い意志を持った人もいるかもしれませんが、一方で、そこまで意志が強くなく、無償の石を割りたい*6という人もいると思います。

 

このような場合、ユーザーの幸せにも、運営会社の幸せにも繋がりません。運営側はうまくユーザーの購買意欲を引き立てる絵柄・スキルのカードを用意しなければなりません。それから、ユーザーも自分の好きなキャラが出る前にゲームが終わらないよう、課金し続けなければならないでしょう。今は音ゲーも万策尽きている時代です。本当にそのコンテンツが好きなら、買い支える覚悟が必要なのかもしれません。

 

声がないキャラ・モブキャラで遊びたくない

中には、声優がついておらず、音声を発しないキャラも存在します。そうしたキャラは、ライトな層にとって著しく価値が下がります。例えば、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」の場合、声優がいないキャラクターでもレア度の高い(=強い)カードとして登場することがあります。こうしたカードは、どんなに強いスキルを持っていても、リーダー*7として使いたくなくなってしまいます。


なぜ使いたくなくなるのかといえば、声が出ないからです。よく、子どものおもちゃの必勝パターンは「光る・回る・鳴る」だと言われます。我々は、鳴るものの方が興味を持ちやすいのです。スマホ向けゲームには「私はそれでも◯◯ちゃんを応援するんだ」と意気込んでいるファンもいますが、それは意識の強いファンであって、ライト層とは異なります。いずれにせよ、音声のないキャラは敬遠されてしまうのです。


それから、アニメ放送でなかなか登場しないモブキャラに感情を移入しづらいという問題も存在します。例えば、「SHOW BY ROCK!!」には、何十ものキャラクターが存在します。(前提として、「SHOW BY ROCK!!」はメインキャラである「シアン」と「クロウ」によるシステム音声以外、ボイスが存在しません。声優が担当している一部の楽曲を除いて、タイアップアーティストの楽曲が中心になります。) その中で、アニメにメインキャラ・サブキャラとして登場するのは、30人に達しません。残りは1話限りのゲストキャラやモブキャラとして登場するのみです。


こうしたゲームと連動している作品では、キャラへの感情移入に格差が生まれてしまいます。アニメから入った人であれば、当然メインキャラに一番感情を移入するはずで、ほとんどゲームにしか登場しないキャラクターには、あまり感情を向けないはずです。メインキャラのブロマイドは当たり、それ以外ははずれという風に区切ってしまう人もいるかもしれません。

 

一方、アニメでは、ゲームからのファンが「アニメに◯◯が登場した!やったあ!」と言っている横で、ゲームを知らないファンが「なんだこのキャラ?変な奴」と言っているのが大まかなイメージでしょうか。メインではないキャラは目を向けられないのが定めなのかもしれません。

 

まずはチャレンジ!

このように、スマホ向け音ゲーには、スマホ向けならではの特徴がいくつかありました。こうしたスマホ音ゲーは手軽に、気軽に楽しめるのが特徴です。「あのゲームは始まって1年ぐらい経ってるなあ」とか、そういうことは気にせずに、気になる音楽ゲームにチャレンジしてみてください。通信料以外は基本無料ですから。

*1:タップに反応しなかったらスマホのせいです。

*2:スマホ音楽ゲームは体力制です。最初のうちはすぐに体力が回復するので、自然とプレイ時間が長くなります。レベルが上がると、レベルアップまでの間隔が長くなり、休み休み1日に何回もプレイするようになります。体力が50ぐらいになれば、朝晩1日に2回ぐらいが限度になると思います。

*3:筆者の視点では、前のエピソードがわからないことは大きな参入障壁だと思うので、解放してもらえるのは嬉しいことです。もっとも、最近ではライトなオタクも増えてきたので、知らないことが多いから「にわか」だという風潮もなくなりつつありますが……

*4:いわゆるマカロンイベント。通常の音楽ゲームを遊ぶとアイテムがもらえ、そのアイテムでイベント用楽曲をプレイし、イベントポイントを手に入れる。

*5:ミスをしないで、楽曲をやりきること。

*6:ゲーム内通貨を使用して、ガチャを回すことを「(ゲーム内通貨)を割る」と言います。ゲーム内通貨というのは、実際のお金を換金したもののことを言います。(ドラゴンクエストなどの家庭用ゲームに登場するお金とは違います。) しかし、多くのゲームでは、ゲームの報酬として無償のものを配っています。これを区別して、有償・無償と呼び分けます。このゲーム内通貨はジェム(石)とかスター(星)とかいう名称になっています。

*7:デッキの中でメインになるカードのこと。リーダーとして専用のスキルを発動できます。ソーシャル形式のゲームでは、友達がプレイする際にこのカードが「ゲスト」として参加することができ、スキルが発動します。

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